淡々と記録するよ

数多の星々の中のこの地球にあって

イワン・イリイチの死

社会から与えらえた役割を果たそうとして,自分本来の人間性を押し潰してしまい,そこからいろいろ問題が出てくる,という可能性はどんな仕事をしようとも多かれ少なかれあるのだと思います。

しかし法曹という職業には,社会規範が一人の人間に憑依して口から出てくるというようなイタコ的な性質があり,乗っ取られやすいという意味で特に危険なのではないかと思います。

イワン・イリイチの死』を避けるには,社会に飲み込まれず、外から包み込むような偉大な人格を持つことが求められる気がしますが,そんなことは果たして可能なのでしょうか(『絶望の裁判所』)。